こんにちは、りゅうやん。です!
通信制大学
そう聞いて、どんな印象を思い浮かべるでしょうか?
意見はさまざまだと思います。
そこで今回は、実際に入学して、勉強し卒業した経験から、通信制大学のメリットやデメリットをまとめていきます!
通信制大学とは、そもそも何なのか?
通信制大学の特徴
通信教育で単位をとることで、大学を卒業することができます。
一般的な大学と違うとすれば、大学に毎日通わなくても、自宅学習だけで卒業できてしまうのです。
通信制大学は、昭和22年に学校教育法によって制度化され、昭和25年には正規の大学教育課程として認可されました。
そのため、通信の大学であっても、卒業すれば「学位」が授与されますし、大卒が受験資格となっている資格試験を受けることもできます。
おもな勉強方法
通信なので、勉強は自宅でおこなうリポート学習が基本となります。
カリキュラムや学習シラバスで履修したい科目を確認し、指定のテキストを読み込んで、課題にそってリポートを書いていきます。
完成させたリポートを大学に提出(郵送)し、試験を受けます。
リポートと試験の両方に合格することで、単位をとることができます。
また、スクーリングという面接授業が大学で開講されているので、実際に大学に行って講義を受けることで単位をとることもできます。
通信制大学のメリット
メリットとして、
- 学費が安い
- 入学資格があれば、誰でも入学できる
- 自分のペースで学習できる
- 教員免許や司書、学芸員の資格もとれる
- 通学生と同じように、大学施設が利用できる
- 働いているならば、勤労学生として控除が受けられる
- テーマパークや博物館など、大学生料金で利用できる
ざっとあげると、こんな感じです。
ひとつひとつ見ていきましょう!
①学費が安い
なんといっても、これが1番だと思います!
一般的な国公立大学、私立大学と比べても学費がとても安いです。
通信制大学 | 60万円(4年間) |
---|---|
私立大学 | 432万8000円(4年間) |
国立大学 | 242万5200円(4年間) |
公立大学 | 254万4662円(4年間) |
※学費は一例です。すべての大学で同じ金額になるわけではありません!
細かい内訳については、↓の記事を参考にしてください。
②入学資格があれば、誰でも入学できる
一般的に大学に入るためには、センター試験や私大ごとの試験を受けなければなりません。
しかし、通信制大学では、書類審査のみで入学することができます。
書類には、
- 志望動機の願書
- 高校の卒業証明書(高卒認定も含む)
- 選考料の納入書
- 住民票
- 学生証用の写真
などを提出します。
大学によっては、志望学部・学科に関するリポート(400字以内とか)の提出があるとこもあります。
他にも、面接があったり小論文試験があったり。
法政大学にはリポート提出があり、ぼくは法学部だったので「裁判員制度」についてまとめたリポートを提出しましたね。
③自分のペースで学習できる
大学に通うとなると科目ごとに時間割があるので、それに合わせて通学が必要になります。
でも、通信だと自分の好きな時間、場所で勉強することができます。
それは、社会人でも主婦でも、フリーターだとしても自分の学習スタイルで進められるのは、最大のメリットともいえますね!
④教員免許や司書、学芸員の資格もとれる
通信制大学は、ふつうに卒業して学位をとるだけでなく、教員免許や司書、学芸員などの資格もとることができるのです。
もちろん、それらをとるには別途費用はかかりますし、開講に定員制限があったりしますので、そのへんは注意が必要かもしれません。
また、大学によってはとれる資格、とれない資格もあるので、入学前に調べてみてください。
ちなみに、ぼくが卒業した法政大学では、教員免許や司書、測量士補の資格はとれますが、学芸員をとることができませんでしたね。
⑤通学生と同じように、大学施設が利用できる
大学に通える範囲であれば、大学施設を利用することができます。
- 大学図書館
- 学習スペース
- 学生食堂
- 大学生協
- 体育施設
などなど、大学によって利用できるできないはあるかもしれませんが、通信の学生であっても利用することはできます。
⑥働いているならば、勤労学生として控除が受けられる
通信制大学は国が認めた正規の大学なので、働いているのであれば勤労学生控除が受けられます。
しかし、給与所得が年間130万円を超えてしまうと、適用はなくなってしまいますが…。
アルバイトやパートをやっている方で、年収が130万を超えないのであれば対象となる場合があります。
実際に勤労学生控除を受けられるかは、年収以外にも条件があるので、在籍する大学に問い合わせてみてくださいね。
⑦テーマパークや博物館など、大学生料金で利用できる
通信制大学に在籍していれば、学生証が発行させると思いますが、これを提示することで大学生料金で利用することができます。
某夢の国にあるキャンパスデーパスポートなんかも、大学生料金で購入、利用ができます。
ぼくもこれを使って何度遊びに行ったことか!
なお、施設によっては大学生であっても25歳以下とか、年齢制限がある場合もあるので注意は必要です。
通信制大学のデメリット
デメリットとして、
- 通信がゆえに、何から始めたらいいかわからない
- 勉強を強制されないので、ダラダラしがちになる
- 卒業が難しい
- 学習サポートがイマイチ
- 地方在住だと、大学施設の利用が困難
- 夢のキャンパスライフは難しい
- 働きながらだと、勉強との両立が難しい
ざっとあげると、こんな感じです。
ひとつひとつ見ていきましょう!
①通信がゆえに、何から始めたらいいかわからない
通信制大学に入学すると、自宅にカリキュラムやシラバス、教材、リポート用紙などがドサッと送られてきます。
あまりの多さに、何をどこからはじまたらいいかわからなくなります。
結局、手をつけないまま放置してしまい、数年後に退学してしまう人もけっこういるようです。
②勉強を強制されないので、ダラダラしがちになる
通信学習は、自分のペースで自由に進められるゆえに、誰からも強制されることはないので、計画を立てないとダラダラと勉強してしまいがちです。
大学に通ったり、図書館で勉強など人の目につくと勉強できても、家ではなかなか勉強しようという気が起きませんね。
無計画にやっていると、4年で卒業するつもりが、5年6年とどんどん伸びていってしまいます。
③卒業が難しい
デメリットの①や②であげた感じで、勉強がなかなか捗らないとただ年数だけが過ぎていきます。
また、通信がゆえに気軽に疑問点を質問できず、勉強にいきづまったりで単位をとれないことが原因です。
なので、通信制大学によっては、卒業率はバラバラです。
すべての大学が卒業率を公表しているわけではないので、ちゃんとした統計はとれませんが、
サイバー大学や産業能率大学といったところでは、卒業率が70%前後
一方で、慶應義塾大学や中央大学では卒業率5%以下なんて言われてます…
楽に入学できるぶん、卒業するのは至難の業になりますね。
④学習サポートがイマイチ
通学課程のようにひんぱんに大学に行くわけではないので、誰かから教えてもらうことはほとんどありません。
カリキュラムやシラバスに書いてあるといっても、どこにあるかさがすだけでも一苦労です。
質問があれば、電話やメールで対応してくれますが、やや手間になりますね。
大学側でも定期的に学習ガイダンスを開いてくれることもありますが、開催場所が遠方だったり日程が合わなければ聞きに行けません。
通信なので、ほしい情報は自分からとりにいかないと取り残されてしまいます。
⑤地方在住だと、大学施設の利用が困難
大学が自宅から行ける範囲であれば問題ないのですが、地方在住だとそうもいきません。
大学図書館から必要な参考書を取り寄せるサービスがあるものの、取り扱いが難しいです。
⑥夢のキャンパスライフは難しい
デメリット⑤にも関係しますが、地方在住だとそもそも大学に行くのは難しいです。
また、大学に通えるからといって、サークル活動とかゼミができるかというと、なかなか難しい問題があります。
活動する時間だったり年齢だったり、まったくできないわけではありませんが、「夢の~」は期待しないほうが無難ですね…。
⑦働きながらだと、勉強との両立が難しい
働きながら勉強される社会人の方は、仕事と勉強のバランスがとることが難しいです。
平日は仕事をして、土日に大学の勉強だと、プライベートや家族との時間が限られてしまいます。
まとめ
メリット
- 学費が安い
- 入学資格があれば、誰でも入学できる
- 自分のペースで学習できる
- 教員免許や司書、学芸員の資格もとれる
- 通学生と同じように、大学施設が利用できる
- 働いているならば、勤労学生として控除が受けられる
- テーマパークや博物館など、大学生料金で利用できる
デメリット
- 通信がゆえに、何から始めたらいいかわからない
- 勉強を強制されないので、ダラダラしがちになる
- 孤独との戦い
- 卒業が難しい
- 学習サポートがイマイチ
- 地方在住だと、大学施設の利用が困難
- 働きながらだと、勉強との両立が難しい
最後まで読んでいただきありがとうございました!
通信制大学は、日本中にたくさんあります。
大学によってカリキュラムが違ったり、通学不要だったりするので、まずは資料請求をしてみて、通信制大学ごとの特徴を比べてみるのもいいでしょう!
アナタも、自分に合った通信制大学を選んでみては?
ではでは(・ω・ゞ