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単位修得試験

法律答案の書き方とは?当時、実践していたことを振り返ってみた!

 

こんにちは、りゅうやん。です!

 

試験のとき、どのような答案を書けばいいのかと悩んだことはありませんか?

僕もスクーリング試験や単位修得試験を受けるたびに、

「どんなふうに書けばいいのかな?」

「高評価がもらえるには、どういう書き方がいいのだろう?」

と悩みながら答案を仕上げるも、不合格だったり、合格できても評価が低かったり…と、散々な結果が続きました。(苦笑)

 

そこで今回は、法政通信で学んだ「法律答案の書き方」についてのお話したいと思います!

 

これからご紹介する法律答案の書き方は、

僕がたくさんの本を読んだり、

単位修得試験の失敗などの経験から考えたものなので、

これを実践すれば必ず良い評価が出る!……というわけではありませんので、あしからず。(ながい)

 

答案を書くときの、気をつけるポイントは?

 

法律に限らず、試験答案を書くときは、採点者(読み手)に分かるように記述しなければなりません。

学生の言い分
学生の言い分
そんなの当たり前じゃん!

…と思うかもしれませんが、これが意外にできてないものです…。

 

「完璧に書けた!」と思っても、自分の考えが相手にちゃんと伝わってないことがあります。

特に不要な説明をダラダラと書いてあり、どこが要点なのかわからないというふうに言われた経験はありませんか?

恥ずかしながら、僕は毎回言われていました…。(汗)

つまり、文章は自分だけが分かっていてはダメで、相手にきちんと伝わるうように書かなければなりません。

 

では、どのようにすれば読み手が理解できるように書くことができるのでしょうか?

 

わかりやすく、かんたんにまとめるとするならば、次のようになります。

取締役会について(会社法)

  • 定義:取締役会とは、株式会社で取締役会設置会社における業務意思を決定する機関である
  • 根拠となる条文:会社法362条
  • 趣旨:会議体とする利点、権限・職務(362条2項)

うん、分かりやすい内容にまとまっていますね。

 

しかし、これを試験の答案にしてしまっていいのでしょうか?

残念ながら、上記のように箇条書きで解答してしまうと、評価はつきませんね。

ノートにまとめるとき、箇条書きにしてまとめたほうが、後で読み返したときに分かりやすくて良いと思います。

とはいえ、試験では話が違いますし、いくら分かりやすくまとめたからといって、この内容では試験で合格点をもらうことはできませんね。

 

スクーリング試験のとき、先生によっては、

「箇条書きにしないで、文章にしてまとめてくださいね」

と言う場合もあります。

 

じゃあ、どう書いたらいいの?早く教えなさいよ!

 

法律答案(論文)の書き方の1つに、IRACを意識して書くことで、山ほど書きたいことをかんたんにまとめることができます。

 

えっ、「IRAC」って、なんですの?

 

いきなり、4つのアルファベットで言うなよ!って思いましたよね?

安心してください。

僕も初めて聞いたときは「ん?」となりましたからね!

そう思う気持ちは同じですよー!

 

IRACは以下のようになっています。

  • Issue:問題提起
  • Rule:規範・論証
  • Application:当てはめ
  • Conclusion:結論

これらの4つの頭文字を取って、IRACです。

 

具体的にみると、

  • I:論点の抽出、問題の所在を確認することで問題を提起する
  • R:論証、規範の定立をする
  • A:規範に事実を当てはめる
  • C:結論を述べる

 

【実践①】IRACを使って、答案を書いてみる!

 

では、IRACをどう使って書いていくのでしょうか?

簡単な当てはめにしてみたので、ご覧ください!

【例題①】Aは〇〇を請求することができる

 

I:誰々は〇〇を請求することができるか問題となる。

R:△△法□□条には~と規定している。

A:本問では、Aは~~である。

C:したがって、Aは〇〇を請求することができる。

 

なんとなく、イメージはつきましたか?

でも、〇や△の当てはめだけでは、文章の流れしかつかむことができませんね。

 

【実践②】IRACを使って、答案を書いてみる!

 

今度は〇や△を使わず、事例に沿って答案を書いてみたいと思います!

【例題②】次の事例を読み、Xはいかなる罪責を負うか述べなさい。

 

平成30年7月23日午後11時17分ごろ、東京都千代田区富士見2丁目付近の歩道上において、XはYに対して両手で胸ぐらをつかみガードレールに臀部※を押しつけるなどの行為により、XはYに全治約2週間を要する左臀部打撲の傷害を与えた。

※臀部(でんぶ):胴体の後ろ・腰の下にある肉が左右に盛り上がっている箇所のこと。(簡単に言えば「お尻」のこと)

 

I:Xはいかなる罪責を負うのかが問題となる。

R:刑法204条で「人の身体を傷害した者」は傷害罪になると規定されている。

A:本問では、XはYという「人」に全治約2週間を要する左臀部打撲の「傷害」を与えている。

C:したがって、Xは傷害罪の罪責を負う。

 

なんだか、法律の答案っぽくなりましたね!

スクーリング試験や単位修得試験で、このような簡単な問題は出ないと思いますが、答案を作成するうえでの考え方は同じです。

 

もちろん、これだけでは完璧とはいえませんので、以上を参考にして新たな答案を作ってみてもらえたらと思います。

 

法律答案を書くときの、頼もしい味方を紹介!

 

いろいろと書いてきましたが、在学中に最もお世話になった参考書を紹介します!

それは「弥永真生(著)法律学習マニュアル」です!

 

 

 

僕が持っているものは「第3版」ですが、調べたら「第4版」が出てました。

法律の勉強方法から、答案の書き方まで、多岐に渡るコンテンツが詳細に書かれています。

スクーリングで、担当講師からたびたび紹介されるほどであり、法律を学ぶ者としては、ぜひ読んでおきたい1冊となっています!

 

内容をざっくり紹介すると、法律を学ぶうえでの、

  • 法律全体像のイメージのつけ方
  • 勉強ツールの紹介
  • 講義の聞き方
  • 参考書(資料)の探し方
  • 参考書の読み方
  • レポートの書き方
  • 答案の書き方
  • ゼミ参加の意義

…など、盛りだくさんの内容です。

 

僕がこの本と出逢ったときは「買うまでもなく、必要そうなページだけコピーしよう」と思っていました。

しかし、読み進めていくうちに、大切なことがたくさん書かれていたため「全部コピーするくらいなら、買ってしまえ!」と気づき、次の瞬間にはもう買っていました!(笑)

それだけ、価値のある本だと思っています!

 

期待を裏切らない内容で、法学部の講師陣のお墨付きもあります。

この機会にぜひ、お手に取ってみてください。

 

【まとめ】今回、学んだことは?

 

法律答案の書き方

  1. 相手に伝わらなければ、本当に理解したとは言い難い
  2. 箇条書きでまとめても、試験の答案としては成り立たない
  3. IRACをベースにして、答案を作成する
  4. 法律学習マニュアル」には、法律を勉強するうえで大切なことが書かれている

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

ではでは(^_^)v

 

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