SEとしての仕事 PR

IT業界の「客先常駐」という働き方について振り返る

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こんにちは、りゅうやん。です!

 

ぼくは新卒&未経験でIT業界に飛び込び、システムエンジニアとしてお仕事をしてきました。

もう辞めてしまいましたが、働いていた約2年間をとおして感じたことをまとめているこの企画!

今回のテーマは、「客先常駐という(悪しき?)働き方」について掘り下げていきたいと思います!

 

客先常駐=SES(エンジニア派遣)契約

SESについて

 

SES(System Engineering Service:エンジニア派遣)とは、プロジェクトごとにエンジニアを定められた期間内だけ派遣する働き方のことです。

IT業界ではプロジェクトごとに人がたくさん必要になります。

しかし、自社内に必要なエンジニアがいなかったり、決められた期間内にだけエンジニアが必要な場合には、協力会社から派遣社員として社内に常駐して仕事ができるエンジニアがいると都合がいいのです。

そのため、IT業界ではSES(エンジニア派遣)のニーズが多くある状況なのです。

こうして、客先常駐という働き方ができあがるのです。

SESは、請負契約とは違い派遣契約となります。

派遣契約とは、システム開発を派遣社員が客先常駐でおこなうもので、請負契約とは違って成果物の納品は不要です。

※請負契約:開発は直接雇用された社員がおこない、成果物の納品が必ず必要になる

派遣契約の種類

一般派遣 就労期間を定めて、おもにに時間給で勤務する派遣形態となります。

派遣先が決まった後、派遣会社と雇用契約を結びます。

特定派遣 技術職や専門職などに多い雇用形態となり、システムエンジニアもここに含まれます。

派遣会社に雇用された正社員が、派遣会社の社員として客先(派遣先)に参画します。

 

 

SESをおこなうメリット

 

IT業界ではプロジェクトごとに人が必要と書きましたが、業務内容によっては期間が定められる派遣は働かせ方としては非常に合理的な雇用形態となります。

というのは、プロジェクトごとに定められた期間内の勤務になるため、余計な人件費がかからず、コストの削減になるのです。

また、自社内に必要な技術をもったエンジニアがいないときや、人員の確保が急に必要となったときに、SESによってエンジニアを確保することで解決することができます。

 

客先常駐のメリット

①さまざまな現場や技術にふれることができる

 

客先常駐になることで、そこで携わる業務によって、さまざまなプロジェクトに参画することになります。

その結果、たくさんの経験を積むことができます。

客先によっては、社内システムや使われている技術だけでなく、会社としての特色だったりプロジェクトの進め方もいろいろです。

これが1番のメリットだと思います!

同じ会社にずっと勤めていては、その会社での技術ややり方だったりしか身につかないなんてこともあるかもしれません。

 

②人脈を広げることができる

 

①に関連する内容ですが、さまざまな現場を経験することで多くの人と出会って人脈を広げるきっかけになります。

ぼくの先輩が、客先の担当者(プロジェクトの上司だったり?)と仲良くなって、業後によく飲みに行くなんてこともしてました。

人脈を広げることによって、ゆくゆくは引き抜きであったり、フリーランスエンジニアになったときの仕事を受注できたりするかもしれません。

 

客先常駐のデメリット

①単調な仕事や雑務をさせられることも

 

客先によって業務がさまざまですが、なかには雑務だったり「この仕事もエンジニアが?」というものまでやりました。

たとえば、

  • テスターとしてテストをくりかえすだけの単調な作業
  • ヘルプデスクでひたすら電話対応のみをおこなう
  • データセンターでのオペレーター業務をメインだったり

などなど。

こういった業務だと、長く続けていてもスキルアップにはならないし、やりがいを見つけることができず、モチベーションの低下につながります。

 

②現場によって環境や稼働時間がバラバラ

 

客先常駐だと、派遣先の職場環境や参画するプロジェクトの中身によって、働き方がさまざまです。

  • トラブルがなければ、毎日定時であがれる
  • 炎上案件に放り込まれると、連日対応に追われる
  • 障害対応で残業時間が多くなっていく

 

自社の働き方が通用せず、すべて客先のルールにしばられてしまうので、自由にやることができず窮屈になります。

 

ぼくの場合はというと、常駐先は金融系が多かったので、おおむね定時で帰れました。

でも、ビッグプロジェクトのミーティングに参加すると、延長につぐ延長で、残業することがしばしば。

また、トラブルが発生すれば、復旧するまで帰れませんでしたね。

 

③自社への帰属意識が希薄になる

 

客先常駐だと、派遣先にずっといるわけなので、自社への帰属意識がなくなっていきます。

客先常駐をやっている会社だと、たいてい会社概要欄には、

月に1回は自社に戻り、ミーティングや飲み会などを開催する

なーんて書かれてたりします。

 

ぼくの会社でも「月1回は帰社しましょう」なんて言われてましたが、客先の業務都合で帰社できない社員がほとんどだったので、帰社日を設定しても無意味な状態でした。

また、帰社したからといって、その時間に対して給料は発生しないので、「金も出ないのに、誰が行くかよ」という先輩もいました。

人によっては、1年に1回帰社するかしないかということもあり、会社に対する帰属意識の低さが露呈していましたね。。。

 

④お給料が低い可能性も

 

一般的に客先常駐のエンジニアは、自社開発のエンジニアと比べるとお給料が低い傾向にあります。

なぜなら、商流によって下請けにいけばいくほど、マージン(仲介手数料無料)をとられていきます。

客先常駐のエンジニアのほとんどは、商流で下層に位置する会社に属しているので、マージンが大幅に抜かれた金額で開発の発注を請けているので、必然的に給料も少なくなってしまうのです。

 

⑤自社と客先の両方から指示や報告が必要

 

これも客先常駐独特だと思います。

たとえば、

  • 日報を書いたら、客先と自社の両方の上司に提出する
  • 勤怠の管理は、客先と自社の両方に報告する
  • 有給をとるときも、客先と自社の両方から承認をもらえないと取得できない

 

ぼくはこの両方に報告しないといけない事務手続きがわずらわしくなり、報告がいい加減になって自社と客先からダブルで怒られたこともありました。

 

仕事を離れて、両方に報告する場から開放されたら、なんて清々しい気持ちになれたことか!

 

客先常駐を経験して思ったこと

 

約2年間のエンジニア生活で、3つの現場に常駐して働きました。

その実体験から率直な意見を言うならば、

 

もうやりたくない

客先常駐はコリコリだ

 

これにつきます。

また、働き方やら残業などは常駐先によるので、定時で帰れることもあれば残業続き、あるいはトラブルがあれば休日出勤や夜勤対応まで。。。

これによって、ぼくは持病が悪化して休職する結果になりました。

なので、ぼくにとって客先常駐という働き方は合わなかったように思います。

だって、正社員として働いているのに、なんで別の会社に行かないといけないんだって、いつも疑問に思ってました。

しかも、OJT以外は自社の人間がいない「1人現場」で、派遣先の社員とどう接していけばいいのか悩み、人間関係を築いていくのに苦労しました。

 

まとめ

 

IT業界独特ともいえる客先常駐という働き方について、メリットやデメリットから自分の体験談までをまとめてみました。

客先に行くことで、さまざまな人に会ったり自社のイヤな先輩と顔を合わせなくてすむとか、人によってはいいのかもしれません。

ただ、ぼくには合わなかった。。。

個人的には、メリットよりもデメリットのほうが多いように思えるので、システムエンジニアを目指される人は、そのあたりよーく考えてみたほうがいいかも。

そんな感じ!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではでは(^_^)v

 

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