こんにちは、りゅうやん。です!
休職で長らく療養していても、回復できないため復職もできない。
さらに、復帰できないとなると会社も辞めなければいけない。。。
こんなとき、休職中に受けていた傷病手当が退職後も継続できるか気になりますよね。
そこで今回は、退職後の傷病手当書類の書き方と提出方法を、実体験を踏まえながらまとめて行きたいと思います。
退職後に傷病手当を継続受給するための条件
- 退職日と退職後も労務不能が続いていること
- 退職日の前と同じ病気でること
- 休職期間が3日以上あること
- 退職日も含めて出勤してないこと
- 被保険者だった期間が1年以上であること
- 傷病手当を受給してから1年6ヶ月以内であること
これらの条件が満たされないと、退職後も続けて傷病手当を受給することができないので注意してください。
ちなみに、ぼくの場合だと、
①2018年10月15日~2019年5月15日を休職しており、退職日である5月15日とそれ以降も労務不能と診断を受けていました。
②傷病の診断名は「抑うつ状態」であり、休職中と退職後もずっと同じ診断名(病名)でした。
③退職する前から休職していたので、労務不能期間の3日はクリアしてました。
④休職中や退職日まで、会社とはメールのやりとりだけで出勤することは一切ありませんでした。
⑤入社してから1年以上してからの休職だったので、被保険者の1年以上はギリギリでクリアしてました。
⑥同じ病気で1年6ヶ月以内であり、まだ期間は残ってないので問題はありませんでした。
傷病手当書類の書き方
傷病手当書類に保険証番号を書かなければなりません。
この保険証番号は会社に在職中だったときに持っていた保険証になるので、番号は控えておいてください。
※退職日付けで社会保険の資格を喪失するため、保険証は会社に返却しなければなりません
※退職後は国民健康保険に加入すると思います(社会保険を任意継続しない場合)が、保険証番号はこちらではないのでご注意を!
※ぼくが在職していた会社の保険組合は、関東ITソフトウェア健康保険組合になるので、書類の書き方はこれに準じます
かかりつけ医に診断を書いてもらう
書類を書くとき、医師の意見(診断)が必要になりますね。
書いてもらうのは最初でも最後でもいいですが、ぼくはまず最初にかいてもらってました。
最初に書いてもらうときは、㉗労務不能と認めた期間を、いつからいつまでなのかを伝えておいてくださいね。
保険証番号の記載
さっきのポイントでも書きましたが、
①被保険者証の記号と番号は、在職中に使っていた保険証の番号になります。
退職して保険証は会社に返却し、新たに国民健康保険に加入して保険証をもらうと思いますが、こっちの保険証番号ではないのでご注意を!
ぼくの場合だと、
在職時は関東ITソフトウェア健康保険組合、退職後は自分の住所がある区役所で国民健康保険に加入しました。
任意継続はしなかったので退職後の保険証は後者に切り替わり、傷病手当書類を書いてもらうために通院するときは、国保の保険証を提示しました。
なぜなら、在職時に使っていた保険証は、退職をもって会社に返却してしまったのですから。
退職後の通院は国保の保険証を使い、傷病手当書類の保険証番号には社保の保険証を使うという、ちょっと複雑な状態に。
②氏名と④住所を記入し、③印鑑も忘れないようにしてください。
⑤事業所の名称と⑥仕事内容は空白(未記入)でOKです。
傷病名と療養の期間
⑦傷病名は退職前から書いてるものと同じ名前で問題ありません。
ぼくは在職中(休職中)と退職後の書類での傷病名は、ずっと「抑うつ状態」で書いてました。
もし傷病名が違っていたときでも、症状や病気の原因、医師の診断内容が同じだと、同一の病気(傷病名)だと判断されるようです。
詳しいことは、書類を提出する先の健保組合にお問い合わせください。
⑧発病または負傷年月日、⑨傷病の状態については、医師の意見欄の内容をそのまま書き写して問題ありません。
ぼくもいつも丸写しで書いてますが、書類不備で返されたことはないので大丈夫だと思います。
⑩療養で休んだ期間(申請期間)は、傷病手当を受給したい期間を書きます。
ふつうは1ヶ月単位になると思いますが、半端な期間が出てしまうときはすべてを合わしてしまっても大丈夫です。
申請期間が2週間だけ(14日)のときは、前の月(もしくは次の月)と合わせて、
1ヶ月半(30日+14日=44日分)でも大丈夫だと思います。
ぼくも過去に2週間分(14日)だけでや1ヶ月半(45日分)で申請し、問題なく受理されてます。
ちなみに、在職中は平成で申請してたのが、退職後は令和01年と書いたので、「もう令和か~」みたいに思いましたね。
⑪報酬を受けたかについては、申請期間中での収入の有無なので「いいえ」でいいと思います。
収入がないのだから傷病手当を受給しているのですから。
なお、傷病手当金は報酬に含まれないのでご安心を!
⑬傷病の原因は「私傷病」にチェックし、⑭障害厚生年金または障害手当金は「未請求」に。
もちろん、チェックする箇所が違うとき(私傷病ではなく第三者行為とか)は、その通りに記入してくださいね。
なお、⑭を受給すると傷病手当金は減額されるようです。
⑮と⑯については空白(未記入)でOKです。
傷病手当金の振込希望口座
⑱振込希望口座では、傷病手当金を振り込んでほしい銀行口座を書きます。
ちなみに、ぼくはこの振込希望口座を書くのは退職後初めてでした。
在職中は保険料や住民税を差し引く手続き上、⑲委任状に書いてたのです。
【余談】会社の記入欄
事業主が証明するところは、退職しているので空白で大丈夫です。
書類を郵送する
休職期間中は、会社に労務不能だったことを書いてもらってから、健保に送っていたと思います。
でも、退職後はもとの会社に在籍してないので、会社の記載欄は空白のまま直で健保組合に郵送できるので、傷病手当金の入金スピードがとても早くなります。
ぼくの場合だと、書類を郵送してから約2週間で入金されたので、(経済的に)とても助かりました!
(会社を経由してたときは、平均1ヶ月半はかかってた。。。)
健保に郵送するとき、封筒には一応、
傷病手当書類在中
と朱書きしました。
書いても書かなくてもいいとは思いますが、個人的には重要書類だと思ったのでこう書き加えましたね。
振込の時期
保険組合に書類が到着し、不備がなければ各種手続きを経て指定口座に振り込まれます。
振込の時期は健保によって違うと思うのでなんともいえませんが、関東ITソフトウェアでは、
- 10日
- 20日
- 月末
の3パターンのどれかになり、振込日の1~2日前になると傷病手当金の「支給決定通知書」が特定記録郵便(はがき)で自宅に届きます。
ちなみに、ぼくは場合だと、
退職日は2019年5月15日だったので、退職後の傷病手当申請期間は2019年5月16日~5月31日までの15日間で申請しました。
病院に行って医師意見欄を書いてもらったのは6月1日で、翌日には書類を送付しました。
支給決定通知書が届いたのが6月18日で、入金日は20日でした。
まとめ
今回は退職後の傷病手当書類の書き方をまとめました。
基本的な書き方は休職中とあまり変わりありませんが、保険証番号の記入が間違いやすいところかもしれません。
会社に証明してもらっていた工程がなくなったぶん、給付スピードは早いのがよかったですね。
手続きに参考になる書籍
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではでは(^_^)v